AWSストレージ

AWSのストレージサービスについて記載します。

AWSストレージ概要
種類 サービス名 概要
ブロックストレージ EBS SSD・HDDがあり低レイテンシー※1
インスタンスストア EC2に勝手についている一時ストレージ。再起動以外(停止・休止・終了)でデータが消えるがEBSより低レイテンシー
ファイルストレージ EFS 容量無制限のNFS(UNIXファイル共有)NASのような感じ
FSx ・SMB(今はCIFSというWindowsファイル共有)NASのような感じ
・HPC(Lustre)分散システム等の高速処理向けもある
オブジェクトストレージ S3 ・容量無制限で共有も可能(AWS固有)
・静的なWebページを提供可能
・APIを使用したマルチパートパップロード(多重送信)が可能
・S3 Transfer AccelerationでAWSグローバルネットワーク(AWSのネットワーク)で高速安定なデータ転送が可能
S3 Glacier アーカイブ用途で、データの取り出しに数分~数時間(指定可能)かかる

※1 転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間のこと。レイテンシーの数値が低いほど高性能

AWSブロックタイプストレージ比較
タイプ 概要 可用性 容量/本 IOPS※2 スループット/秒※3
SSD gp2 標準ストレージ 99.8%~99.9% 1GB~16TB 16000 200MB
gp3 1000MB
IOPS SSD io1 高いIOPSが必須なストレージ 99.8%~99.9% 4GB~16TB 64000 1000MB
io2 99.999%
スループット最適化HDD シーケンシャルアクセスに最適化されたストレージ 99.8%~99.9% 125GB~16TB 500 500MB
コールドHDD アクセス頻度が低いデータ向け 99.8%~99.9% 125GB~16TB 250 250MB

※2 IOPSの数値が高い=ランダムなデータアクセスに向く(OS等の一般用途)
※3 スループットの数値が高い=シーケンシャル(連続的)1ファイルが大きくなる、バックアップソフト、動画、画像の用途に向く

オブジェクトストレージのスペック比較
クラス 概要 可用性 取出時間 取出費用 最小利用期間※4
スタンダード 標準 99.9% ミリ秒
Standard-IA 低頻度アクセス 99% ミリ秒 30日
One Zone-IA 1つのAZに保存でStandard-IAより安価 99% ミリ秒 30日
Intelligent-Tiering オブジェクトのアクセス頻度を自動的に判断して最適なクラスに再配置する。モニタリング料金がかかる。 99% ミリ秒 30日
Glacier アーカイブ用(ほとんどアクセスしない) 99.9% 迅速:
1分~5分
標準:
3時間~5時間
大容量:
5時間~12時間
90日
Glacier Deep Archive アーカイブ用(Glacierよりさらにアクセスしない) 99.90% 標準:12時間
大容量:48時間
180日

※4 最低利用期間内にデータを削除すると日割りで費用が請求されるので注意

S3のアクセス制御方式の比較
制御方式 IAM バケットポリシー アクセスコントロールリスト(ACL)
比較対象 ・バケット
・オブジェクト
・バケット
・オブジェクト
・バケット
・オブジェクト
権限付与先 IAMユーザ・ロール・グループ ・AWSアカウント
・IAMユーザ・ロール
・AWSサービス
・匿名
・AWSアカウント
・定義済みS3グループ
・匿名
制御方法 許可/拒否 許可/拒否 許可
AWSファイル共有サービス
サービス 概要
EFS NFSに対応したファイルストレージサービス
複数のEC2から同時アクセスが可能だがWindowsインスタンスは非対応
FSX for Windows File Server Windows用のファイルストレージサービス
FSX for Lustre

・分散ファイルシステムLustreを搭載したファイルストレージサービス
・数ミリ秒未満の低レイテンシー数百万IOPSであり、機械学習・ビックデータ・スパーコンピュータのストレージに利用
・S3とシームレスにやり取りが可能
・LinuxベースのAMIに対応

EFSのモード
EFSモード オプション 概要
パフォーマンスモード 汎用 ・読み取りおよび書き込みオペレーションで異なる数のファイルオペレーションを行う
・35,000回の読み取りオペレーション、7,000回の書き込みオペレーション、またはこの 2つを組み合わせたオペレーションになる
最大 I/O  ・ファイルシステムオペレーションの制限はない
・1 秒あたりのファイルシステムオペレーションの要件が極めて高い場合は、最大 I/O パフォーマンスモードを使用する
スループットモード バースト

スループットはファイルシステムのサイズに合わせてスケールし、ファイルベースの多数のワークロードの不規則な性質に対応するために、必要に応じて動的にバーストされる

プロビジョニング デフォルトのバーストモードより高い専用スループットを必要とするアプリケーションをサポートするように設計されており、ファイルシステムに格納されているデータの量とは関係なく設定することが可能

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