Backup Exec VDAPでのリストア

Backup ExecのVDAPを使用した仮想サーバのリストアについて記載します。

仮想ディスク単位のリストア

Backup Exec等のバックアップソフトウェアでVADP(VMwareで仮想ホストをまるごとバックアップ/リストアするAPI)でバックアップを設定する際に仮想ディスク単位での選択も可能になっています。
頻繁にある状況ではな無いとは思うのですが、VADPで仮想ディスク単位でリストアした場合どうなるのか検証しました。今回はGRT (Granular Recovery Technology)を使用していません。
結論から書きますと仮想デイスクをUSBディスク(或いはAWSのEBSボリューム)のようにリストアすることはできませんんでした。

新しい仮想ディスクを作成⇒マウントして、テスト用のフォルダ(test_dir)とファイル(無題のドキュメント1)を作成しました。

ファイル作成後にVADPでバックアップしていますが、手順は割愛します。
バックアップ完了後に「無題のドキュメント1」を削除します。

仮想ディスク単位でリストアします。
RHEL7はシャットダウン(電源off)しています。

[リストアウィザード]の下の画面でリストアするディスクを選択します。
今回はREEL7の増設して、 (無題のドキュメント1)が保存されてる仮想ディスクを選択しています。

[完了]を選択してリストアを実施したところ、下記のエラーが発生してリストアは失敗しました。

エラー内容がリストア前に仮想サーバを削除して下さいということです。
ということは、仮想サーバのリストアではサーバは重複は駄目なようなので、確認のため後で検証してみます。

今度はリストア前にサーバを削除するオプションを選択してリストアしてみます。他のパラーメータは変更をしていませんが、一応リストア選択画面は再度キャプチャしました。

結果として、サーバが起動しなくなりました
このパラメータでリストアする?とも思いましたが、パラーメータとしては問題なく、私のミスになります。
リストアはこれが怖いので、検証の大事さが実感できるテストです。本番ですとこのパラーメータでエビデンスなしにリストアすることは私にはできません。

OSをインストールしたディスクは消去されないです。

仮想ディスク単位のリストアはGRT (Granular Recovery Technology)を使用するのが良さそうです。

仮想サーバ全体のリストア

リストアのオプションを確認しつつ、仮想サーバ全体をリストアして検証環境を復元します。

エラーです( リストア前に仮想サーバを削除して下さい)。
やはり、同一環境にリストアする場合には、事前に現在のサーバは削除する必要があります。

オプションで[リストア前に既存の仮想マシンを削除する]と[リストア後に仮想マシンの電源をオン]にするを選択しました。

問題なくリストアされて、仮想サーバは起動状態になりました。

仮想サーバを削除してからリストア

これまで、リストア前には仮想サーバを削除することが必要でした。
ESXiからサーバを削除してもリストアができるか試してみます。
仮想サーバを削除します。

リストアをします。
主なパラーメータは下記の通りです。

[リストア前に既存の仮想マシンを削除する]はチェックしていません。

成功しました。ESXiに既存サーバが存在しなくてもリストアは可能なようです。

ご参考まで。

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