Data ProtectorのVADPリストア(仮想ディスク単位)

Data Protector等のバックアップソフトウェアでVADP(VMwareで仮想ホストをまるごとバックアップ/リストアするAPI)でバックアップを設定する際に仮想ディスク単位での選択も可能になっています。
頻繁にある状況ではな無いとは思うのですが、VADPで仮想ディスク単位でリストアした場合どうなるのか検証しました。

結論から言うとRedhat 7とWindows 2016 Serverのどちらとも失敗でした。
やって見たことを図にすると下の感じです。

RHEL7(RedHat Enterprise Linux 7)

新しい仮想ディスクを作成⇒マウントして、テスト用のフォルダ(test_dir)とファイル(無題のドキュメント1)を作成しました。

VDAPでRHELをバックアップしました。

ファイル:無題のドキュメント1 を削除します。
リストアでファイルが復元できれば成功と考えています。

リストア対象でSCSI0:1のを選択しました。

リストアは完了しましたが、エラーが発生しました。

リストア後の状況を確認すると、バックアップ時の存在した追加ドライブが消えていて、リストアした仮想ディスクはOSから認識されてはいるものの、フォーマットしないと使えない状態でした。

VADPで仮想サーバ全体のリストアを実施すると問題なくリストアできました。

Windows 2016 Server

Windows Serverでも検証してみました。
バックアップまでは割愛して、リストアから記載します。
やはり同じようなエラーが発生しました。

Redhatの時と同じく新規ディスクとして認識されます。

以上になります。ドライブ単位でリストアしたい場合には、Data Protectorエージェントを使用するか、一度仮想サーバ全体をリストアして任意の仮想ディスクを取り外して別のサーバに取り付ける作業(ESXi側の作業)が必要になると思います。その際には Data Protector でのリストア時に「既存のサーバを削除しない」こと、「リストアしたサーバの電源を入れない(リスト後に自動起動しない)」ことが望ましいと思います。

ご参考まで。

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